IVCフィルターに伴う合併症

下大静脈(IVC)フィルターは、血栓が肺へ流れるのを防ぐために使用されるデバイスで、脚や頸部の静脈から挿入されます。安全性は高いものの、手技中や長期使用においてさまざまな合併症が報告されています。

血管アクセス

  • 挿入時の合併症には、気胸、出血、血管損傷があります。気胸は頸部静脈から挿入する際に肺が虚脱することで起こります。出血は血管から血液が漏れ、止血が困難になる状態です。血管損傷は針やガイドワイヤーが血管壁を傷つけることで生じます。

フィルター挿入

  • フィルター設置時の合併症には、誤置、過度の傾斜、血管損傷があります。誤置や過度の傾斜はフィルターの効果を低下させ、下大静脈を損傷する恐れがあり、除去が必要になることがあります。血管損傷は重大な出血を引き起こし、生命に関わるリスクがあります。

長期的合併症

  • 長期的に見られる合併症として、フィルターの移動、再発性肺塞栓、下大静脈閉塞があります。移動はフィルターが血管壁にしっかり固定されず、位置がずれることです。再発性肺塞栓はフィルターが十分に血栓を捕捉できない場合に起こります。下大静脈閉塞はフィルターが血管を閉塞させ、血液が心臓に戻れなくなる緊急事態で、危険な高血圧を引き起こすことがあります。

外科手術 - 関連記事