産婦人科手術における主な合併症と対策

子宮摘出術(ハステレクトミー)の合併症

  • メイヨークリニックは子宮摘出術は比較的安全としていますが、全ての手術と同様にリスクは存在します。麻酔に伴う合併症は稀ですが起こり得ます。血栓、出血、感染は主な合併症です。高血圧や糖尿病などの既往症がある方、肥満の方はリスクが高まります。また、子宮の位置上、腸、膀胱、尿管など近隣臓器が損傷する可能性があります。特に大きな筋腫や腫瘤が視野を遮る場合、臓器損傷のリスクはさらに増大します。

帝王切開の合併症

  • 米国妊娠協会によると、世界全体で約4人に1人が帝王切開で出産しています。主な合併症としては、子宮や切開部、膀胱の感染があります。出血や大量出血も頻繁に報告され、約6人に1人が輸血を必要とします。膀胱や腸などの臓器損傷は100人に2人の割合で起こります。手術後に癒着が形成されると、次回妊娠時に前置胎盤や胎盤早期剥離のリスクが高まります。麻酔や鎮痛薬に対する副作用も考慮すべきです。帝王切開は入院期間が長く、回復にも時間がかかります。場合によっては子宮摘出術や臓器修復手術が追加で必要になることがあります。母体死亡リスクは自然分娩に比べて約3倍に上昇すると、2006年の「Obstetrics and Gynecology」誌の研究で示されています。

拡張掻爬術(D&C)の合併症

  • 拡張掻爬術は、流産後や異常出血、がんの検査、あるいは不完全流産の治療などで子宮内膜を掻き出す手術です。主なリスクは大量の膣出血(大きな血栓が排出されることも)や麻酔・鎮痛薬への副作用、子宮内膜や骨盤臓器の感染、子宮頸部の損傷、子宮壁の穿孔や瘢痕形成です。

腹腔鏡手術の合併症

  • 多くの産婦人科疾患は腹腔鏡手術で診断・治療されます。侵襲が少なく、日帰りや外来での実施が可能ですが、リスクはゼロではありません。OBGyn.netによると、産婦人科手術の約70%が腹腔鏡で行われています。電気外科による熱傷や、感染、臓器や組織の損傷が起こり得ます。重篤な感染や臓器損傷は、最悪の場合死に至ることもあります。

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