鍼治療で閉経症状を和らげる方法
伝統中国医学では、閉経は出産期が終わった後に女性の気を保存する過程と捉えられます。妊娠に備えていた子宮の資源が血液の排出とともに失われずに残るため、気の不足や滞りが閉経症状の根本原因と考えられます。
閉経症状の主な原因
ほてり・発汗・不眠などの症状は、肝気の滞りと腎陰(または腎陽)の不足が主な要因です。場合によっては心・肝・脾も関与します。
鍼治療の基本方針
鍼によって気のバランスを整え、内部臓器を強化します。使用する経穴は、腎陰不足か腎陽不足かにより選択します。
腎陰不足の見分け方
- 血色の鮮やかな赤い月経出血
- 背部の痛み、めまい、ほてり、失眠、発汗、耳鳴り
- 皮膚が乾燥、舌に薄い苔が少ない
- 便が硬く乾燥し、黄尿が少ない
腎陽不足の見分け方
- 暗い色の月経血に血餅が混ざる
- 食欲不振、顔色がくすむ、四肢が冷える、倦怠感、むくみ
- 舌が淡白で時に柔らかい
- 頻尿や透明な膣分泌物が見られることがある
治療開始のタイミングと注意点
女性がホルモン補充療法(HRT)を受けている間でも鍼治療を開始できます。甲状腺疾患や化学療法中の方は、追加の対応が必要です。
