茶色藻類の商業利用とは?

茶色藻類は、海岸の浅い岩場に生育する海藻の一群です。ニュージーランドでは先住民マオリが何世紀にもわたり薬や食料として利用してきました。科学者は約1,800種の茶色藻類を確認しており、そのうち約30種が商業的に利用されています。商業的に採取された茶色藻類は、アルギン酸を抽出するために各種メーカーに供給され、さまざまな製品に活用されています。

食品添加物

アルギン酸は味がほとんどなく、ゼリー状の食感を持つため、食品の増粘剤として広く利用されています。プリンやアイスクリーム、ミルクセーキなどの飲料に加え、ソーセージのケーシングやスープ、マヨネーズなどの調味料にも使用されています。米国ではカリフォルニア州が主要な生産地です。

医薬品

茶色藻類由来の成分は、線維筋痛症、心臓病、高コレステロール、胃酸逆流、がんなどの治療に用いられます。また、不眠症やPTSD(心的外傷後ストレス障害)といった不安関連の症状にも効果があるとされています。副作用は報告されていません。

ゴム・タイヤ・繊維の製造

第二次世界大戦中に米国でアルギン酸の産業利用が始まり、ゴムやタイヤ、塗料、コーティング剤の安定化に使用されています。繊維産業では防水加工や仕上げ、刺激を抑える処理に利用され、印刷業ではインクの粘度を下げ、鮮明な印刷を実現します。

魚餌添加剤

アルギン酸は水に徐々に溶ける性質があるため、餌の粒を結合させるのに適しています。そのため、魚やエビの飼料に使用され、餌の消費量を最大40%削減でき、環境負荷も低減します。

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