プロポリスとは何か?
概要(Identification)
プロポリスはミツバチが巣作りに利用する粘性のある物質です。ミツバチは樹木の芽や花から採取した樹脂、蜜腺分泌物、ワックスなどを混ぜ合わせて作ります。その成分は採取する植物や季節により変化し、色や匂いも多様です。一般的には濃い茶色ですが、黄色や赤、緑、さらには透明に近いものも報告されています。
歴史
米国国立医学図書館のMedlinePlusによれば、古代から医療用途で利用されてきました。古代ギリシャ人は膿瘍の治療に、アッシリア人は創傷や腫瘍の治癒に、エジプト人はミイラ作りの防腐剤として使用していました。現在では化粧品、スキンケアクリーム、チューインガム、のど飴などに配合され、健康志向の食品や飲料にも利用されています。
主な効果
プロポリスの医療効果については多くの研究が行われていますが、確固たるエビデンスは限られています。クリームや軟膏として使用した場合、子宮頸部の炎症やヘルペスの病変、軽度のやけどの治癒を助ける可能性があります。鼻スプレーは子どもの鼻・喉の感染症に伴う鼻詰まりや鼻水、発熱の緩和に用いられることがあります。歯科領域では、マウスウォッシュとして使用すると口内細菌の減少、プラーク形成の抑制、歯痛や歯周炎の緩和が期待されます。また、根管治療後の封鎖材や歯科創傷の治癒促進にも利用されています。
留意点
プロポリスは様々な健康状態に対して民間療法として用いられていますが、科学的根拠が不十分なものも多くあります。Intelihealth.comがまとめた情報によれば、にきび、血栓、腸疾患、湿疹、眼感染症、低血圧、骨粗鬆症、前立腺がん、乾癬、呼吸器感染症、甲状腺疾患、結核、白血病、HIV、創傷治癒などに使用例があります。また、抗菌・抗真菌作用、免疫刺激、ウイルス感染症の治療にも利用されますが、効果は確認されていません。
注意事項
プロポリスは皮膚に使用した際にアレルギー反応を起こすことがあります。特にポプラ樹の芽や黒ポプラ、ミツバチの刺傷やその他の蜂製品にアレルギーがある人は注意が必要です。症状としては腫れ、紅斑、発熱、湿疹、かゆみ、皮膚の剥離、口唇の潰瘍などがあります。口腔内で使用すると粘膜を刺激することがあります。妊娠中や授乳中の使用は、十分な安全性データがないため推奨されません。
