幹細胞が見つかる場所

概要

幹細胞はすべての生物に存在する単一細胞で、さまざまな専門細胞へと分化し、体の構築や修復に不可欠です。主に胚性幹細胞と成人幹細胞の2種類があり、未分化で全組織に分化可能な細胞と、既に特定組織に特化した細胞に分けられます。人間の生命は、受精卵が分裂し続けて形成される幹細胞から始まり、これらが体内のすべての細胞を生み出します。

幹細胞が見つかる場所と培養手順

  1. 未分化胚性幹細胞

    受精卵が分裂し約150細胞に達した段階で形成される胚盤胞の内部細胞塊(inner cell mass)に存在します。この部位の細胞は全ての組織に分化可能な未分化状態です。

  2. 組織特異的胚性幹細胞

    新生児の臍帯血や胎児組織に少量含まれます。実験的に十分な数を得るため、採取後に培養液で増殖させます。近年、羊水や歯の芽(歯茎下)にも幹細胞が確認されていますが、現時点では臨床応用には適していません。

  3. 成人幹細胞

    主に骨髄に存在し、血液細胞、血管、骨、軟骨、筋肉など特定の組織を再生する役割を担います。

  4. 培養・利用方法

    研究や治療に用いる幹細胞は、世界各地の研究施設で培養されます。少量の細胞を採取し、マウス胚性皮膚細胞で作られた栄養層の上に置き、専用インキュベータで増殖させます。細胞数が十分になるまで培養を続け、必要な量が確保されたら実験や治療に使用します。

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