気功の健康効果と実践方法

気功(チー・コン)は、エネルギーの流れを整えることを目的とした中国古来の運動法で、2000年以上の歴史があります。呼吸と緩やかな動作を組み合わせることで、気(エネルギー)の循環を促し、健康増進や長寿に寄与するとされています。中国の「気」の概念を信じなくても、気功の呼吸法はストレス軽減に効果があります。

基本呼吸

気功では呼吸が中心です。多くの人は胸式呼吸になりがちで、肺の容量を十分に使えていません。腹式呼吸(いわゆる「腹呼吸」)を身につけることで、呼吸が深くなり、体内のエネルギーが流れやすくなります。

  1. 背中を床に寝かせ、手をお腹に軽く置きます。

    横隔膜をリラックスさせ、ゆっくりと鼻から息を吸い、お腹が膨らむのを感じます。手が上がるのが目安です。

    同じリズムで口から息を吐き、お腹が凹むのを感じます。この呼吸を1回のサイクルとし、1日5分以上続けましょう。

流れる動作形

腹式呼吸ができたら、次は動きを加えてエネルギーの流れを促します。以下の手順で行います。

  1. 足を肩幅に開き、膝を軽く曲げてリラックスした姿勢で立ちます。

    息を吸いながら、手のひらを上に向けて前方へゆっくり持ち上げます。吸いきったとき手は肩の高さに。

    息を吐きながら、手のひらを下に向けて体側へ下ろします。吐き切ったら手は体の横に戻ります。

    この一連の動作を10回以上繰り返し、必要に応じて時間を延長してください。

気功姿勢転換形

座ったり寝たりするだけでなく、様々な「開かれた」姿勢を取ることで気の流れをスムーズにします。まずは「馬歩(馬步)」から始めます。

  1. 足を平行にし、肩幅の2倍ほど広く開き、つま先は前方へ向けます。腰と膝を曲げ、見えない椅子に座るように沈みます。太ももが膝と平行になるまで下げられれば理想ですが、無理のない範囲で構いません。手は腰に添えるか、前に出して抱くようにします。

    馬歩の姿勢から、左足を左へ90度回転させ、上半身も左に少し回転させます。上から見ると足は逆さまの「T」字になります(「半馬歩」)。次に、左足はそのまま、右足のつま先を45度内側に向け、体重を左へ移動させます。右脚はまっすぐ伸ばし、左脚は膝を曲げたままです。この姿勢は弓を引いたように見えるため「弓歩」と呼ばれます。

    同様の手順で元の馬歩に戻り、反対側でも同様に行います。基本呼吸を続けながら、馬歩→半馬歩→弓歩→半馬歩→馬歩の流れを5回ずつ繰り返し、体力に応じて回数を増やしましょう。

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