熱可塑性(サーモプラスチック)とは何か?

熱可塑性樹脂の基本

熱可塑性樹脂(Thermoplastic)は、加熱と加圧で成形した後、再び加熱すれば柔らかくなり、形状を自由に変えることができるプラスチックです。この「加熱で流動し、冷却で固まる」サイクルは何度でも繰り返せるため、熱可塑性と呼ばれます。流動性は、ポリマーを構成する長鎖分子が熱エネルギーにより自由に動き回れることに起因します。

リサイクルへの貢献

熱可塑性樹脂は、使用済みのスクラップや製造副産物を再加熱して再溶融し、再び新しい形に成形できるため、リサイクルが容易です。これにより新たにプラスチックを製造する必要が減り、資源の有効活用と環境負荷の低減につながります。熱可塑性材料はしばしば「TS素材」とも呼ばれます。

代表的な熱可塑性ポリマー

  • ポリエチレン(PE)
  • ポリプロピレン(PP)
  • ポリ塩化ビニル(PVC)
  • ポリスチレン(PS)― 発泡させたものは一般に「スチローフーム(Styrofoam®)」と呼ばれます
  • テフロン(PTFE)などのフッ素樹脂

硬化性樹脂(熱硬化性)との違い

熱硬化性樹脂(Thermosetting polymer)は、加熱すると一度柔らかくなりますが、一定温度以上で化学反応が起こり、永久的に硬化してしまいます。再加熱しても溶融せず、むしろ分解や劣化が進むため、熱可塑性とは性質が大きく異なります。

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