血根(ブラッドルート)とは
血根は北米原産のハーブで、学名は Sanguinaria。根茎や花にはサングイナリン、チェレリトリン、ホモチェリドニンなどのアルカロイドや、樹脂、樹膠、リンゴ酸が含まれ、幅広い薬効が期待されています。伝統的には皮膚がん、呼吸器感染症、喘息、鼻血、潰瘍の治療に用いられ、現在もハーバリストが処方しています。使用前には必ず医師に相談してください。
必要なもの
- 乾燥血根
- 血根チンキ(エキス)
- 血根の浸出液(インフュージョン)
- サングイナリン配合の歯磨き粉またはマウスウォッシュ
使用方法
-
呼吸器系の症状に内服
血根エキスは肺からの余分な液体を排出し、気管支平滑筋をリラックスさせる作用があります。そのため、咳や風邪、気管支炎、喘息の症状緩和に有効です。(ガイリアン・ペインター著『Materia Medica for the Southern Hemisphere』)
-
胃潰瘍に対する抗菌効果
2003年にイリノイ大学が『Phytotherapy Research』に掲載した研究では、血根抽出物がヘリコバクター・ピロリの増殖を抑制することが示されました。ヘリコバクター・ピロリは胃潰瘍の主因となる耐酸性菌です。
-
口腔ケア
血根に含まれるサングイナリンは歯垢の形成を抑え、歯茎の細菌増殖を防ぎます。サンパウロ大学の研究(2009年『Open Complementary Medicine Journal』)では、サングイナリン入りのガムが歯垢とストレプトコッカス菌を有意に減少させました。血根インフュージョンの摂取や、サングイナリン配合の歯磨き粉・マウスウォッシュの使用で歯と歯茎の健康を保ちましょう。
-
免疫機能の自然刺激
2009年にドレイク大学が『Journal of Herbs, Spices and Medicinal Plants』に報告したところ、血根の花と根がヒト免疫細胞の活性化を促すことが確認されました。これにより、呼吸器感染症やがん予防に役立つと考えられています。血根チンキを少量内服し、免疫力を高めましょう。
-
皮膚がんの外用治療(エスカロティック効果)
血根は古くからエスカロティック剤として使用され、根の抽出液が皮膚の病変や非黒色細胞がんを化学的に除去します。『Archives of Dermatology』(2002)の報告では効果に個人差があり、慎重な使用が求められています。必ず信頼できるハーバリストや医療従事者の指導のもと、外用してください。
