中世における疫病患者への治療法とは
中世ヨーロッパで疫病が流行すると、当時の医学理論に基づきさまざまな治療法が実施されました。代表的な方法を以下に紹介します。
瀉血(血抜き)
体内の四体液(血液・胆汁・痰・黒胆汁)のバランスが崩れたと考え、血を抜くことで均衡を回復させようとしました。
ヒル(吸血虫)
血抜きと同様に、吸血虫を皮膚に付けて「悪血」を吸い取らせる治療が行われました。
カッピング(吸い罐)
加熱したカップを皮膚に置き、吸引で血液や毒素を引き出すと信じられていました。
下剤・浣腸
腸内を清浄にし、体内の有害物質を排出させる目的で使用されました。
催吐剤
嘔吐を誘発し、胃内の毒素を排出させると考えられていました。
護符・呪符
宗教的シンボルや魔術的な文言が刻まれた護符を身につけることで、疫病から身を守れると信じられていました。
祈りと懺悔
神への祈りや罪の告白を通じて、神の慈悲を請うことで疫病の回避を願う精神的な対策が取られました。
