ホースチェスナットエキスとは?効果・安全性・相互作用の全体像
ホースチェスナットは実はナッツではなく、種子・樹皮・葉が何世紀にもわたって薬として利用されてきた植物です。抽出部位により用途が異なり、種子は下痢・発熱・前立腺肥大、樹皮はマラリア・赤痢、葉は湿疹・月経痛・むくみの治療に用いられます。
有効成分
-
最も一般的な抽出物であるホースチェスナット種子エキスは、アエスチン(エスシン)という成分を高濃度に含みます。アエスチンは抗炎症作用があり、血液をサラサラにし、静脈や毛細血管からの液体漏出を防ぎます。また、利尿作用により体内の余分な水分を尿として排出し、むくみを軽減します。
有効性
-
米国国立医学図書館(NLM)の報告によれば、ホースチェスナットエキスは静脈瘤や血行不良、むくみ、体液貯留といった循環系の問題に対して有効とされています。一方、痔、下痢、発熱、咳、前立腺肥大、月経痛、むくみなど他の症状に対するエビデンスは不十分です。
安全性
-
有害成分エスキュリンが除去されたエキスであれば、短期間の使用はほとんどの人にとって安全です。未処理の種子・樹皮・葉にはエスキュリンが含まれ、摂取すると致死的になる恐れがあります。妊娠・授乳中の女性は使用を避けるべきです。糖尿病患者は血糖が低下する可能性があるため注意が必要です。腸障害、肝臓・腎臓疾患を持つ方も使用を控えるべきです。
相互作用
-
処方薬ではありませんが、リチウム、糖尿病薬、抗凝固薬(血液凝固抑制薬)などと相互作用することがあります。また、クロム、にんにく、ジンセンなど血糖降下作用のあるハーブやサプリメント、セリ、クローブ、銀杏、レッドクローバーなど血液凝固を遅らせるハーブ・サプリとも相互作用する可能性があります。
