レモンバームの薬効と利用法

レモンバームはシソ科のハーブで、古代ローマでは女神ディアナに捧げられ、2000年以上にわたり薬草として利用されてきました。中世以前は創傷治癒や虫刺されの緩和、精神的なリフレッシュに使われ、さらに中世になると睡眠促進や食欲増進、消化不良の緩和、ストレスや不安の軽減にも用いられました。

リラックス効果

UMMCの報告によると、レモンバーム単独での睡眠促進効果は十分に検証されていません。バレリアン、カモミール、ホップと併用した研究ではプラセボより有意に改善が見られましたが、どのハーブが主に効果をもたらすかは不明です。

抗不安効果

18名のボランティアを対象にした小規模研究で、レモンバーム(600 mg)が気分を高揚させ、注意力と落ち着きを向上させることが示されました。

認知機能への効果

  • 2003年の『Journal of Clinical Psychiatry』の研究では、レモンバームオイルをアロマテラピーとして使用することで、重度認知症患者の興奮状態を軽減できました。
  • スペインの研究では、レモンバーム、パッションフラワー、バレリアンの組み合わせが、過活動や注意欠陥障害の安全で効果的な治療法になる可能性が示唆されています。
  • 2006年10月23日付の『Evidence‑based Complementary and Alternative Medicine』では、アルツハイマー性認知障害の改善にレモンバームが有効であると報告されています。

抗ウイルス効果

  • 2008年の『Natural Product Resources』の研究で、レモンバームが単純ヘルペスの治療に有用であることが示され、さらなる研究が推奨されました。
  • 同年の『European Scientific Cooperative on Phytotherapy (ESCOP)』の報告では、レモンバーム抽出物が口腔・性器ヘルペスの発症を抑制する効果が確認されています。
  • 『Retrovirology』に掲載された研究では、レモンバーム、ペパーミント、セージの抽出物がHIV‑1ウイルスの感染能を低下させ、ヘルペス単純ヘルペス2ウイルスにも局所的に抑制効果があることが示されました。

その他の効果

動物実験では、レモンバームが抗酸化作用や肝機能保護、抗炎症作用を示し、胃腸の炎症を緩和する可能性が報告されています。

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