植物エストロゲンが豊富なハーブ

米国国立生物工学情報センターによると、植物エストロゲン(フィトエストロゲン)を多く摂取すると、乳がん・前立腺がん・大腸がんなどの発生率が低下する可能性があります。黒ツルバナ、ドンカイ、レッドクローバーなどのハーブは、植物由来のエストロゲンを含み、更年期障害の緩和に役立つとされています。ただし、がん治療中の女性など特定の条件下では使用を控えるべきという警告もあり、効果と安全性を確かめるための研究はまだ十分ではありません。

ブラックコホシュ(黒ツルバナ)

北米東部原産のブラックコホシュは、バターカップ科に属する多年草で、先住民が月経痛や更年期症状の緩和に何世紀も前から利用してきました。メリーランド大学医療センター(UMMC)によれば、同植物はイソフェル酸という抗炎症作用を持つ成分とフィトエストロゲンを含み、ホットフラッシュ、イライラ、気分変動、睡眠障害などを和らげます。ドイツでは月経前症候群や更年期症状の治療薬として承認され、ヨーロッパ全域で広く用いられています。

レッドクローバー(赤クローバー)

レッドクローバーはヨーロッパやアジアの牧草地に自生し、北米にも定着しています。イソフラボンという植物性化合物を豊富に含み、体内でエストロゲン様作用を示します。UMMCは、イソフラボンがホットフラッシュや心血管系の問題、骨粗鬆症の予防・改善に役立つ可能性があると指摘しています。一方で、食品や環境中のエストロゲン濃度が高まっている現代において、長期的な副作用については更なる研究が必要です。

ドンカイ(当帰)

中国・韓国・日本で千年以上にわたり、香辛料・滋養剤・薬として利用されてきたドンカイは、伝統的な漢方で根が他の薬草と組み合わされることが多いです。UMMCは、ドンカイが月経痛や月経不順、PMS、閉経期の症状を改善し、血行を促進すると報告しています。その高いフィトエストロゲン含有量から「女性のジンセン」とも呼ばれ、代替医療の分野で広く活用されています。

いずれのハーブも、個々の体質や健康状態によって効果やリスクが異なるため、使用前に医師や専門家と相談することが重要です。

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