足底筋膜炎に対するハーブ療法
足底筋膜炎は、かかと骨と足指をつなぐ足底腱膜が裂けることで起こる痛みです。歩くたびに腱膜が伸縮するため、裂傷が悪化し炎症が起こります。特にアスリート、糖尿病患者、高齢者に多く見られます。幸い、症状の回復を促すハーブ療法がいくつか報告されています。
アルニカ
アルニカ(Arnica montana L.)は、打撲や筋肉の捻挫に古くから用いられるハーブです。2009年10月8日付の『Molecular and Cellular Biochemistry』に掲載された研究では、アルニカ抽出物が炎症反応を引き起こすNF-κBを阻害することが確認されました。ただし、毒性リスクがあるため、使用は希釈したホメオパシー用の滴剤や外用ジェル・クリームに限られます。足底筋膜炎に用いる場合は、1 tsp(約5ml)のチンキを足湯に加えるか、アルニカ配合の外用剤を患部に塗布してください。
ウコン(ターメリック)
ウコン(Curcuma longa)はアーユルヴェーダで炎症と疼痛の緩和に利用されます。ウコンの有効成分であるクルクミンもNF-κBを抑制し、抗酸化作用があります(2009年6月14日付『Alternative Medicine Review』)。サプリメントとしては高吸収性のクルクミン抽出物が市販されていますが、腸での吸収が悪いため、料理にスパイスとして加える方法が手軽で効果的です。
ブロメライン
ブロメラインはパイナップルの茎から抽出される酵素で、抗炎症作用が期待できます。デューク大学医学センターの研究(2008年7月号『Clinical Immunology』)では、ブロメラインが炎症促進タンパク質TGF-βを阻害し、好中球の受容体機能を妨げることで炎症を抑えることが示されました。サプリメントとして広く販売されています。
注意点
妊娠中、がん治療中、心臓病の既往がある方、または血液をサラサラにする薬(抗凝固薬)を服用している場合は、アルニカとウコンの使用は避けてください。ブロメラインも抗凝固薬との併用は禁忌です。さらに、ブロメラインは抗生物質の腸管吸収と血中濃度を高めるため、抗生物質服用中の併用は控える必要があります。
