ウコンとワルファリンの相互作用と注意点
ウコン(ターメリック)は料理に彩りを添える黄色いスパイスとして広く利用されるほか、消化器や肝臓の不調改善を目的にハーブ療法でも用いられます。しかし、血液をサラサラにする薬剤ワルファリン(商品名:クーマジン)と同時に摂取すると、出血リスクが大幅に高まります。
背景
ウコンは血小板の数を減少させ、血液凝固を抑制する作用があります。ワルファリンも血液凝固を阻害する血液希釈薬であるため、ウコンと併用するとワルファリンの効果が増幅されます。
リスク
ウコンがワルファリンの作用を強めることで、重度の出血や出血性ショックが起こりやすくなります。事故や外傷、手術、歯科処置後に止まりにくい出血が生じる可能性があります。
臨床的エビデンス
2000年にパデュー大学薬学部で実施された研究(American Journal of Health-System Pharmacy)では、ウコンを含む多数のサプリメントがワルファリン服用中の出血リスクを高めることが確認され、ウコンのサプリメント使用は推奨されないと結論付けられました。
警戒すべきサイン
ウコンとワルファリンを同時に使用する場合、以下の症状に注意してください。
・あざができやすい
・嘔吐や咳で血が混じる
・腹部や胃の痛み
・黒タール状の便や血便
・赤茶色の尿
・月経過多
・関節の腫れや倦怠感
・視覚や言語の急激な変化
考慮点
ワルファリンは商品名「クーマジン(Coumadin)」でも呼ばれますが、ウコンとの相互作用は同様です。料理に使用する程度のウコンであれば影響は少ないと考えられますが、使用前に必ず担当医に相談し、血液検査の結果を確認してください。
