ブリオニア・アルバ(ホワイトブリオニー)の副作用と対策
ブリオニア・アルバ(学名: Bryonia alba)は、キュウリ科に属する多年性のツル植物です。ヨーロッパやイラン原産で、1970年代に米国へ導入されました。毒性が極めて強く、PDRハーブ薬典でも「非常に有毒」と分類されています。ツルは1日約15cm(約6インチ)成長し、最大4メートルに達えることがあります。小さな赤い実は鳥を引き寄せますが、すべての部位が高い毒性を持ちます。
効果
キュウリ科特有のクルクビタシンを含み、強い毒性と細胞障害作用があります。また、抗腫瘍作用や血糖降下作用が報告されています。
利用法(過去)
下剤、催吐剤、利尿剤として使用され、消化器・呼吸器系疾患、関節リウマチ、代謝障害、肝疾患、感染症などの治療に用いられました。しかし、強い毒性が判明したため、現在は使用が推奨されていません。
副作用
新鮮な状態では全体に高い毒性があり、乾燥すると毒性は低下します。皮膚や粘膜に接触すると、発疹、水疱、感染、最悪の場合壊死(組織死)を引き起こすことがあります。
致死量(成人・小児)
成人で約40個の実を摂取すると致死、子供では15個で致命的です。中毒症状として激しい嘔吐、血便性下痢、痙攣、麻痺が現れ、重症例では死に至ります。
生息地への影響
急速に繁茂し、ツルで他の樹木や植生に巻き付くため、光が遮られ、付着した植物は枯死します。成熟した木でも死亡することがあり、結果として野生動物の生息数が減少することが報告されています。
対策
有毒植物の近くでは防護服と手袋を着用し、皮膚接触を避けます。広葉系除草剤で成長を抑制できますが、根を破壊する方法が最も効果的です。
歴史的エピソード
古代ローマでは雷を防ぐと信じられ、アウグストゥス皇帝は雷雨時に白ブリオニーの花輪を首に巻いていたと言われています。14世紀にはハンセン病治療に、18世紀には獣医学で使用された記録があります。
