ビオチンの概要と役割

重要性

ビオチンはビタミンB群の一種で、炭水化物・脂質・タンパク質の代謝に関与する補酵素です。脂肪酸やグルコースの合成、アミノ酸からの血糖生成に必須で、体内のエネルギー供給を支えます。

歴史

ビオチンは1930年代後半に、鶏の栄養要求を研究する過程で初めて発見されました。当時、卵黄に含まれる糖タンパク質アビジンがビオチンと結合し、吸収を阻害することが判明しました。

ビオチンの供給源

ビオチンは肝臓、カリフラワー、サーモン、バナナ、卵黄、にんじん、豆類、きのこなどの食品に自然に含まれます。また、ビール酵母や栄養酵母にも豊富です。

ビオチン欠乏症

ビオチンの1日の必要量は極めて少ないため、欠乏は稀です。ただし、生卵や過度のアルコール摂取はビオチンの吸収を妨げ、欠乏を招くことがあります。

症状

欠乏すると脱毛、皮膚炎、コレステロール上昇などの皮膚・血管系のトラブルが現れます。また、低血糖、血中アンモニア増加、アシドーシスといった代謝異常も起こり得ます。

欠乏を引き起こすその他の要因

腸内細菌バランスの乱れや、ビオチンを多く含む食品の摂取不足が欠乏につながりますが、一般的にはまれです。

ビオチンサプリメントの利用目的

遺伝的にビオチン欠乏リスクが高い人や、胃切除術後の患者、乳児の頭皮炎(脂漏性皮膚炎)に対してサプリが使用されます。一方、にきび、湿疹、脱毛の改善効果については科学的根拠が乏しいです。

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