ホルモン補充の自然療法
更年期障害の症状(ほてり、倦怠感、うつ、体重増加、月経不順など)を和らげるために、ホルモン補充療法(HRT)は有効ですが、心筋梗塞や血栓、脳卒中、乳がんなどのリスクも伴います。そこで、より安全性が期待できる自然由来の代替法を紹介します。
フィトエストロゲン
フィトエストロゲンは植物に含まれるエストロゲン様物質で、体内のエストロゲンと似た働きをします。ホットフラッシュや気分の揺れを緩和する効果が期待されます。
- シトラスベリー(ビテックス):うつ症状に有効。
- セントジョーンズワート:うつや不安の軽減に役立ちます。
- ブラックコホシュ:ほとんどの更年期症状を緩和。
- 当帰(トウキ):血行改善とホットフラッシュの緩和。
- バレリアン根:不眠や夜間の発汗を減少。
- 大豆製品(豆腐、テンペ、豆乳、粉末・カプセル):日常的に取り入れやすい。
長期的な安全性はまだ十分に検証されていないため、必要最小限の期間・量で使用し、体調に変化があれば医師に相談してください。
その他のハーブ
- ダミアナ:下垂体に作用し、うつ症状や性欲低下を改善。
- イチョウ葉(ギンコウ):脳血流を促進し、記憶力向上と抗うつ効果。
- シベリア人参:副腎をサポートし、精神的・肉体的疲労を軽減。
- セージ:エストロゲン様作用があり、夜間の発汗を抑える。
- ソーパルメット:膨満感や水分保持の改善に役立つ。
バイオアイデンティカルホルモン
バイオアイデンティカルホルモンは、自然療法医や代替医療の専門家が、植物由来のエストロゲン・プロゲステロンなどを調合し、個々の体質に合わせて作製するものです。唾液検査などでホルモンバランスを測定し、個別の処方が行われます。
合成ホルモンと同様の長期的副作用(血栓、心血管疾患など)のリスクがある可能性が指摘されており、使用期間はできるだけ短く、医師の管理下で行うことが重要です。
