甲状腺のハーブ療法
甲状腺とは
甲状腺は首の鎖骨の上に位置する小さな赤褐色の腺で、T3とT4という2つのホルモンを分泌します。代謝や組織の発達に重要な役割を果たします。甲状腺機能亢進症や低下症になると腫れることがあります。米国臨床内分泌学会(AACE)は、成人は月に一度「首チェック」を行い、腫れがないか確認することを推奨しています。
甲状腺機能低下症(甲状腺低下症)
主な原因は自己免疫疾患の橋本甲状腺炎です。免疫系が甲状腺を攻撃し、ホルモン産生が低下します。一般的な治療は合成T4によるホルモン補充療法です。
甲状腺機能亢進症(甲状腺過活動症)
体内でT3・T4が過剰に産生される状態で、急激な体重減少、イライラ、心拍不整などの症状が現れます。標準治療はヨウ素(放射性ヨウ素を含む)や、必要に応じて甲状腺の一部切除です。
ハーブ療法のポイント
ヨウ素欠乏が疑われる場合、海藻(ブランダーラック=昆布の一種)を乾燥ハーブとして2〜3小さじを沸騰した湯に10分浸すと効果的です。サプリメントやお茶として摂取できます。
軽度の甲状腺低下症には、苦味成分を含むハーブが有用です。自然食品店で液体サプリメントとして入手できます。
血行促進作用のあるハーブ(ジンコ・ビロバ、にんにく)を併用すると、ホルモン補充療法のサポートになります。ジンコはサプリメント、にんにくは料理に使用してください。
うつ症状が伴う場合は、セントジョンズワートが有効です。
甲状腺機能亢進症にはバグルウィード(ブルーベル)を用いることがありますが、医師の指導が必須です。妊娠中の使用や甲状腺置換療法との併用は禁忌です。
甲状腺機能亢進症による不眠には、バレリアンやパッションフラワーのチンクチャーを各15滴ずつ、水に入れて就寝30分前に摂取すると効果があります。
ハーブ療法はあくまで補助的な手段です。必ず医師の診断・管理下で使用し、定期的な血液検査でホルモン値を確認してください。
