前立腺肥大(BPH)のハーブ療法
ハーブ療法が必要とされる背景
前立腺肥大(BPH)は、60代で男性の50%以上、70代以上では90%に及ぶ非常に一般的な疾患です。処方薬は血圧低下、性欲減退、勃起不全などの副作用があり、手術や非手術的処置も効果にばらつき、性機能障害や排尿コントロールの喪失といった長期的な問題を伴うことがあります。そのため、副作用が比較的少ないとされるハーブ療法が注目されています。代表的なハーブはソーパルメット、アフリカンツリーバーク(パイジウム)、大豆製品などです。その他、パパイン、レッドクローバー、イラクサなども利用されています。
主に使用されるハーブ
ソーパルメット(Saw Palmetto)
欧米で最も研究が進んだハーブで、前立腺酵素阻害薬と同様に前立腺の増殖を抑制します。排尿時の圧力低下や残尿感の改善が報告され、パイジウムと併用されることが多いです。ドラッグストアや健康食品店で入手可能です。
パイジウム(Pygeum)
アフリカプラムの樹皮から抽出される成分で、炎症を抑え増殖因子の働きを阻害します。欧州やアフリカで広く使用され、ソーパルメットと組み合わせると相乗効果が期待できます。健康食品店や一部のスーパーマーケットで購入できます。
大豆製品
大豆に含まれるフィトエストロゲンはテストステロンの作用を抑え、前立腺肥大を抑制すると考えられています。豆乳、豆腐、納豆、植物性ミート代替品など、さまざまな形で日常的に摂取できます。
パパイン(Papain)
パパイヤの果実から得られるプロテアーゼで、前立腺組織の急性炎症を和らげます。重度の前立腺肥大が原因で生じる直腸病変の治癒促進にも役立ちます。健康食品店でサプリメントとして販売されています。
レッドクローバー(Red Clover)
大豆同様にエストロゲン様のフィトケミカルを含み、テストステロンの作用を拮抗させます。サプリメントはスーパーマーケットやドラッグストアで入手できます。
イラクサ根(Stinging Nettle Root)
成長ホルモンの前立腺への作用を阻害し、細胞分裂と肥大を抑制します。また抗炎症作用もあり、炎症組織を鎮めます。主に健康食品店で購入できます。
その他の推奨事項
十分な水分摂取で尿流を確保し、亜鉛サプリメントの併用が有益とされています。亜鉛不足は前立腺障害と関連があるためです。また、コレステロール値の管理も重要で、高コレステロールは前立腺癌リスクを高めます。抗ヒスタミン薬など一部の薬は尿閉を招くことがあるため、医師に相談しましょう。
