滑りやすいエルムはどのように活用されているか
北米原産の滑りやすいエルム(Ulmus rubra)は、何世紀にもわたり先住民によって薬用に利用されてきました。樹高は約15メートルに達し、長い緑色の葉が特徴です。医療用途として用いられるのは樹皮で、粘り気のあるゴム状になるため、剥がして乾燥させた後に粉砕し、経口または外用のペーストとして使用します。
肌のトラブル
滑りやすいエルムにはムシレージという粘性物質が含まれ、水で練ってジェル状にすれば、やけど、切り傷、腫瘍、発疹などさまざまな皮膚の保護バリアとして機能します。
咳・喉の痛み
健康食品店でタブレットやトローチ(のど飴)として販売されており、ムシレージが喉をコーティングして刺激を和らげ、去痰作用もあるため、咳や喉の痛みの緩和に有効です。
尿路感染症
エルムの樹皮にはタンニンが含まれ、タンニンは血液や尿中のタンパク質を収縮させる収斂作用があります。この作用により過剰なタンパク質を尿から除去し、感染症の改善を助けるとされています。
胃食道逆流症(GERD)
メリーランド大学医療センターは、滑りやすいエルムの酢酸エキスやシロップが食道の炎症を和らげ、胃酸から食道を保護するバリアを形成すると報告しています。これにより胸焼けや逆流の症状が軽減します。
下痢
エルムの樹皮をお茶にして飲むと胃腸を落ち着かせ、下痢を緩和します。また、食事が取れない時でも栄養を補給できるため、脱水リスクがある下痢患者に有用です。
