レスベラトロール抽出物の概要と効果

レスベラトロール抽出物は、植物が細菌や真菌などの病原体に侵されると生成するフィトアレキシン(植物性抗生物質)です。近年では、化学合成により人工的に作り出すことも可能となっています。

由来

自然界に広く存在し、最初に白ヘレボル(ユリ科)で発見されました。その後、日本産のクズ(ニラウリ)やブドウの皮・種子にも含まれることが判明し、特に赤ワインに多く含まれることで心血管疾患予防のイメージが広がりました。

抽出方法

抽出対象の植物は、農薬や重金属などの汚染がないか検査されます。安全と判断された後、金属製の抽出槽に入れ、エタノールやメタノールなどのアルコール溶媒で植物繊維からレスベラトロールを溶出します。得られた液は高圧処理やろ過などで精製され、最終的に真空乾燥によりアルコールを除去し、粉末状の抽出物が得られます。

がんへの可能性

いくつかの学術誌では、レスベラトロールががん細胞の増殖を抑制し、腫瘍の死滅を促すと報告されています。動物実験では皮膚や消化管の腫瘍に対し有効性が示唆されましたが、人に対して十分な投与量を確保できるかは未解決の課題です。

体重管理への効果

高用量のレスベラトロールを投与した哺乳類実験では、筋肉量の増加と脂肪蓄積の抑制が観察されました。これにより、肥満予防やコレステロール低下への期待が寄せられています。

摂取方法

食品からは赤ワイン、ピーナッツ、桑の実などに含まれます。市販のサプリメントは主に乾燥ブドウ皮・種子や日本産クズから抽出されたものです。ただし、現在のところ医薬品として認可されておらず、効果を裏付けるエビデンスは不足しています。専門家の中には、十分な研究が進むまでサプリメントの使用を控えるべきだとする意見もあります。

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