アルツハイマー病に対する自然療法の研究と治療法

アルツハイマー病

ベネット・レイファーの『Alzheimer's Disease: Seeing the Signs Early』によると、アルツハイマー病は最も一般的な認知症で、全世界で2,430万人以上、米国だけでも530万人が罹患しています。脳細胞が破壊され、記憶喪失や認知機能低下が進行し、仕事や社会生活、家庭生活に支障を来します。進行期には食事や入浴といった日常生活動作が自立できなくなります。また、妄想、うつ、興奮といった神経精神症状も頻出します。アルツハイマー病は進行性で致死的であり、米国では死因の第7位となっています。

自然療法(ナチュロパシー)

ナチュロパシーは、予防的ケアと熱・水・光・空気・マッサージといった自然要素の利用に基づく独自の治療体系です。キンバル・アトウッドの『Naturopathy: A Clinical Appraisal』では、現代医療が損ねている「自然の治癒力」を活かすことが原則とされています。症状の除去に留まらず、根本原因にアプローチし、ハーブやホメオパシー製剤で免疫力を高め、全人的に患者を支えることを目指します。

食事と栄養摂取

責任ある医療委員会がまとめた『Diet and Alzheimer's Disease』によれば、コレステロールや飽和脂肪、総エネルギーが高く、食物繊維・果物・野菜が少ない食事はアルツハイマー病のリスクを増加させます。これらの食事は神経細胞への酸化ダメージを促進すると考えられています。一方、低カロリーで果物・野菜を多く摂る食事はリスク低減に寄与します。特に葉緑野菜や十字花科野菜に多い葉酸と抗酸化物質を豊富に摂取した女性は、認知機能低下が抑えられました。さらに、魚や魚油に含まれるオメガ‑3脂肪酸も認知症予防に有効とされています。

運動

定期的な運動は筋力低下の防止や日常生活リズムの維持、不安軽減、気分改善に役立ちます。『Exercise is Associated with Reduced Risk for Incident Dementia Among Persons 65 Years of Age and Older』の研究者は、運動が単なる健康効果にとどまらず、認知機能低下やアルツハイマー病、その他の認知症リスクを低減すると指摘しています。特に週3回以上の運動、または基礎体力が低い人ほど認知症発症率の低下が顕著でした。散歩などの有酸素運動が効果的です。

マルチビタミン・ミネラル補給

『Alzheimer's Disease: Protective Factors』の著者らは、栄養がアルツハイマー病に対する保護因子になると述べています。葉酸、ビタミンB12、B6の欠乏は血中ホモシステイン濃度を上昇させ、血管壁に有害な影響を与えます。アルツハイマー患者は非認知症者に比べホモシステインが高く、ビタミンA、E、C、セレン、亜鉛、βカロテンといった抗酸化物質も低下しています。これらの不足は神経系の劣化を招き、認知症を悪化させます。さらに、チアミンとその依存酵素も脳組織で減少しています。そのため、必要なビタミン・ミネラルのサプリメントは治療の重要な要素と考えられています。

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