デキストロカルディア(右位心)とは何か
デキストロカルディア(右位心)とは
デキストロカルディアは、先天性心疾患の一種で、心臓が胸腔の左側ではなく右側に位置する状態です。胎児期に心臓の左右軸が正常に形成されないことが原因で起こります。
合併する心疾患
多くの場合、デキストロカルディアは単独で存在し、他の先天性心疾患を伴わない「孤立型」です。しかし、心房中隔欠損、心室中隔欠損、ファロー四徴症などの先天性心疾患と同時に認められることもあります。
心臓の位置異常の程度
デキストロカルディアの形態は軽度から重度まで様々です。心臓全体が左右逆転(完全鏡像)している場合や、左心房・左心室だけが右側に、右心房・右心室だけが左側にある部分的な逆転、心室のみが逆転しているケースなどがあります。
主な症状
症状は心臓の位置異常の程度や併存する欠損の有無によって異なりますが、代表的なものは以下の通りです。
- 胸痛
- 呼吸困難
- 倦怠感
- 不整脈
- チアノーゼ(皮膚の青紫色)
- 乳児期の授乳困難
- 運動時の息切れ
治療方針
治療は症状の重さと併存する心疾患の有無に応じて決定されます。軽症例では経過観察のみで済むことが多く、特別な治療は不要です。一方、心臓構造に問題がある場合は、外科的修正やカテーテル治療が必要になることがあります。
