フロリダ州の代替医療に関する法律概説
米国では成人の約38%(約4人に1人)、子どもの12%が補完代替医療(CAM)を利用しています。国立補完代替医療センターによると、ビタミンやミネラル以外の自然由来製品が最も一般的です。フロリダ州法(第32編 第457.101条)は、代替医療の安全性を確保しつつ「求める人々に癒しの技術を提供」することを目的に、関連実務を規制しています。
鍼灸
- 対象者は21歳以上で、英語が話せ、品行方正であることが求められます。
- 教育要件は、西洋解剖学・病理学・生理学・医学用語を含む4年制の鍼灸・東洋医学コースの修了です。
- 州は、現代および伝統的鍼灸の診断・治療技術を評価する認定試験を実施しています。
自然療法(ナチュロパシー)
- 第462条で規定される自然療法は、食事療法、暗示療法、植物療法、水治療、バイオケミストリー、心理療法、電気療法、ゾーン療法、光線療法、機械療法など多様な手法を用いて、人体組織の浄化・正常化を図り健康を回復・維持します。
- 自然療法医は、薬物による治療や外科手術、カイロプラクティックは行えません。
- 州は、フロリダ自然療法医師協会が実施する2日間の教育プログラム(または同等のもの)を、2年ごとの免許更新時に受講することを義務付けています。
- 規定違反は第3級重罪(重罰)に該当します。
マッサージ療法
- 第480条は、マッサージは「解剖学・生理学の知識と、組織構造と機能、そして身体全体の機能との関係を理解した上で行わなければならない」ため、公共の安全に関わると規定しています。
- マッサージ師は大腸灌流(水治療による大腸洗浄)も実施できます。
- 免許取得には、州が認定したマッサージ学校または見習いプログラムの修了と、免許試験の合格が必要です。
- マッサージ施設は、免許取得と安全・衛生基準の遵守が義務付けられています。
催眠療法
- 第485条は、催眠を「精神的・身体的な傷病の治療手段」の一つとして認めています。
- 法的に催眠を使用できるのは、歯科医師、足病医、カイロプラクティック医、検眼医、医師に限られ、手術や処置時の麻酔(ハイノアネス)や不安緩和にのみ使用可能です。
- これらの専門家が神経症的問題に対して催眠を用いることは禁じられています。
- 患者を他の資格者に紹介した場合、紹介者はその者の不適切な行為による損害についても責任を負います。
