呼吸器トラブルに効く漢方と東洋医学
気功
気功は呼吸法の一種です。多くの人は浅い呼吸をしていますが、気功では腹式呼吸を学び、酸素を全身に行き渡らせ、エネルギーと活力を高めます。新鮮な空気を吸うことは、気(生命エネルギー)を取り込むことと同義です。
気功は深い呼吸に加えて、ゆっくりとした動作や、立ったまま呼吸に意識を向けるだけの静止法もあります。これによりリラックス効果が得られ、感情や神経系、肺、全身の健康が促進されます。
詳しくは下記の「気功研究・実践センター」などをご参照ください。
鍼灸・ツイナ
鍼灸や灸、指圧では、体の経絡(エネルギー経路)にあるツボを刺激します。鍼は極細の針を皮膚に挿入し、灸は同じツボの上で薬草を燃やします。指圧はツボを手で押すだけです。
ツイナ(中医学マッサージ)もツボを刺激する方法の一つです。呼吸器の問題で鍼灸を受ける際は、全身の診断が行われ、患者さんの体質や不均衡パターンに合わせた治療計画が立てられます。
漢方薬
漢方は症状のコントロールだけでなく、根本的な原因に働きかける治療法です。抗生物質で細菌を殺すのではなく、体の免疫力を高めて感染を防ぐように、漢方は体の抵抗力を強化します。
また、臓器機能の改善や免疫力向上を目的とし、全身のバランスを整えることで呼吸器の不調を改善します。使用できる薬草は数千種類あり、専門家の指導が必要です。
食事療法
中医学では食べ物にも「性(寒・熱)」や「味」があり、臓腑と結びついています。肺に良いとされるのは、白く軽い食材(大根、白身肉、白きのこなど)です。乳製品は痰を増やすことがあるため、耐性が低い人は控えます。ニンニクやタマネギなどの刺激的な食材は、風邪による鼻詰まりの改善に役立ちます。
個々の体質に合わせた食事指導が行われ、極端なダイエットは避けるべきです。
対象となる疾患
世界保健機関(WHO)でも、鍼灸が有効とする呼吸器系の疾患は多数あります。代表的なものは、感染症(風邪・インフルエンザ)、気管支炎、喘息、鼻・副鼻腔炎、肺がん治療時の免疫力強化や副作用軽減などです。
西洋医学の薬が効きにくい、または副作用が懸念される場合、全身的なアプローチを取る東洋医学が有用です。ただし、漢方・鍼灸は西洋医学の代替ではなく、併用して使用することが推奨されます。重篤な症状の場合は必ず医師の診断を受けてください。
