ゴンステッド法(カイロプラクティック)

Dr. Clarence Gonstead はカイロプラクティックの医師で、55 年間にわたり週 7 日診療し、累計で 100 万人以上の患者を担当しました。彼が多数の患者を診ることができたのは、独自に開発した「ゴンステッドシステム」のおかげです。このシステムは背部・頸部を総合的に検査し、問題点を正確に診断・治療する一連の手技で構成されています。

可視化(Visualization)

まずは患者の姿勢や背中のラインを目で確認します。診察室でシャツを脱いだ状態で歩かせ、歩行や姿勢の歪み、肩や背中にできた不自然な隆起などを観察します。これにより、問題箇所の大まかな位置を把握し、以降の検査順序を決める基礎情報が得られます。

静的触診(Static Palpation)

医師が指先で背部・頸部を静止したまま触れ、筋肉や関節の腫れ・むくみを確認します。関節が圧迫されると炎症が起き、神経や筋肉に緊張が生じます。患者はできるだけリラックスし、動かずに座った状態で検査を受けます。この段階では治療は行わず、腫れや圧痛の有無を記録します。

動的触診(Motion Palpation)

静的触診だけでは分からない、関節の可動域や異常な動きを確認します。患者はうつ伏せや立位の姿勢を取り、医師が背骨を軽く操作しながら各部位の動きを手で感じ取ります。熟練したカイロプラクターは微細な動きの違いを瞬時に捉え、問題のある椎骨を特定します。

機器検査(Instrumentation)

ゴンステッドが考案した「Nervoscope(神経熱測定器)」を使用します。炎症や神経圧迫が起きている部位は微弱な熱を放出します。Nervoscope は背骨に沿って左右に2 本の金属プローブを滑らせ、熱の変化を感知して異常箇所を可視化します。

レントゲン撮影(X‑Rays)

上記の手技で得られた情報を補完するために、必要に応じて X 線撮影を行います。妊娠中の女性には使用しません。X 線画像により椎骨の位置関係や変形、関節炎など、触診だけでは確認できない構造的な問題を明らかにし、最適な調整方法を決定します。

調整手技(Adjustment Techniques)

患者は問題部位に合わせた専用のテーブルやチェアに配置されます。頸椎の調整には頸椎チェア、後方の脱臼には膝胸テーブル、全背部の調整には腰椎テーブルを使用します。調整は「速く・軽く・的確」に行われ、全身に大きな力を加えるのではなく、特定の椎骨だけを狙って微細な力で矯正します。これにより問題部位の機能回復が迅速に促されます。

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