高コレステロールの治療法と予防策
背景
オルトモレキュラー療法(別名メガビタミン療法)は、自然由来の栄養素を大量に摂取することで健康問題の予防・治療を目指す理論です。ノーベル賞受賞者リンウス・ポーリングが1968年に「オルトモレキュラー」という語を作り、アミノ酸、脂肪酸、ビタミン、ミネラル、微量元素などを個々の生化学に合わせて補うことで、欠乏やバランスの乱れを是正し、コレステロールなどの疾患を改善できると提唱しました。ただし、推奨量を大きく超える摂取は米国国立科学アカデミーが定めたDRI(栄養基準)を上回ることがあり、議論の対象となっています。
ナイアシン(ビタミンB3)
2005年、オルトモレキュラー医学ニュースサービスは、ナイアシンが血中コレステロールを安全に低下させるとするプレスリリースを出しました。推奨は、食後に1回あたりニアシン50 mgとビタミンC 1,000 mgを3回摂取し、数日ごとにニアシンを50 mgずつ増量し、最終的に1日3回、ニアシン1,000 mg+ビタミンC 1,000 mgを目指すというものです。メイヨークリニックでも、ナイアシンがLDL(悪玉コレステロール)を減少させ、HDL(善玉コレステロール)を増加させることが報告されていますが、服用前に医師と相談することが重要です。
植物ステロール
米国農務省(USDA)の2000年の調査によれば、豆類や大豆に含まれる植物ステロールを低脂肪食と併用すると、LDLが約18%低下し、HDLは変化しないことが確認されました。植物ステロールは大豆だけでなく、未精製の植物油、サラダドレッシング、マーガリン、または市販のサプリメントでも摂取できます。
その他の食品・サプリメント
メイヨークリニックは、コレステロール低下に有効とされる自然食品やサプリメントを多数紹介しています。主な例はアーティチョークエキス、麦、プシリウム(サイリウムハスク/Metamucil)、魚油、亜麻仁、にんにくエキス、オートブラン(オートミール)、ベータ‑シトステロールやシトスタノール(一部のマーガリン)などです。また、運動もLDLを下げHDLを上げる効果があるため、食事やサプリメントと組み合わせて実施することが推奨されます。
