Vicks VapoRub の歴史と誕生秘話
あのロイヤルブルーの瓶は、世界中の家庭で見かける定番です。独特の香りは一度嗅げばすぐに思い出せます。Vicks VapoRub は鼻づまりや胸の congestion(胸部のうっ血)を和らげる家庭薬として長年愛用されています。
発明者
Lunsford Richardson(ランズフォード・リチャードソン)は、1885年にノースカロライナ州セルマで生まれました。南北戦争で荒廃した南部の経済復興を願い、地域に貢献できる会社を立ち上げることを夢見ていました。
着想
リチャードソンは自らの薬局で頭痛粉や軟膏などの家庭療法を開発していました。子どもたちの風邪に、従来の胸部パウチやランプ式蒸気吸入器を使っていた際、もっと効果的で使いやすい治療法を考えるようになったのです。
名称の由来
リチャードソンはノースカロライナ州グリーンズボロで「Vick's Croup and Pneumonia Salve(ビックス・クループ・肺炎軟膏)」を製造しましたが、セルマの歴史資料では同製品がセルマで誕生したとされています。メンソール、カンフル、ユーカリオイルの配合は、リチャードソンの義兄であるビック(Vick)にちなんで「Vicks」という名前が付けられました。覚えやすく、親しみやすい名前として採用されたのです。
1918年インフルエンザ流行
1917年、リチャードソンは全米に5百万本のサンプルを配布し、広く認知させました。翌年のスペイン風邪(1918年)の大流行時には、何百万人もの人々が Vicks VapoRub に救いを求めました。
現在の Vicks VapoRub
現在の Vicks VapoRub は、プロクター・アンド・ギャンブル(Procter & Gamble)が製造しています。製造拠点はノースカロライナ州グリーンズボロから移転し、全国・世界で販売されています。
