赤アリ(ファイアーアント)の刺傷とアレルギー反応

刺される痛み

赤アリはその名の通り、刺されたときに燃えるような激しい痛みを伴います。アリはまず顎(口部)で皮膚にしがみつき、続いて刺し針で毒を注入します。1匹で最大7~8回刺すことができ、群れで襲われると痛みはさらに増幅します。痛みは数分から数時間続くことがあります。

水疱と皮膚症状

刺された部位は数時間以内に赤みと腫れが現れ、1日後には小さな膿胞(水疱)ができることが多いです。水疱は1〜2週間持続し、破れるとかさぶたが形成されます。痒みや炎症が数日間続くことがありますが、かきむしらないように注意してください。感染のリスクがあります。

重篤なアレルギー反応

被害者の1%未満が、アナフィラキシーショックなどの重篤なアレルギー反応を起こします。最初の刺しで感作され、次回以降に激しい症状が出ることがあります。症状は以下の通りです。

  • 顔や唇、舌、喉の腫れ、皮膚の紅潮
  • 胸痛、呼吸困難、息切れ、発汗
  • めまい、吐き気、言語障害、全身にじんま疹

これらの症状は刺した直後から1時間以内に現れます。疑いがある場合は直ちに救急車(119)を呼び、医療機関での緊急処置が必要です。放置すると意識障害や死亡に至ることがあります。

応急処置と治療

1. アリが皮膚に残っている場合は、手や布で優しく取り除きます。踏みつけたり水に浸したりしても除去できません。

2. 石鹸と流水で刺された部位を洗浄し、残留毒素を除去します。

3. アルコール等で消毒し、腫れや痛みが強いときは氷嚢や冷却パックで20分程度冷やします。

4. 水疱ができた場合は、痒み止め(ベナドリル等)を使用してかゆみを抑えます。

5. 重篤なアレルギー反応が疑われる場合は、すぐに119へ連絡し、エピネフリン自己注射器(アドレナリン)を使用できる環境であれば投与します。

予防策

赤アリは公園や運動場、農地などの開けた場所に巣を作ります。以下の点に注意して被害を防ぎましょう。

  • 足元をよく確認し、巣がある可能性のある場所を避ける。
  • 必ず靴と靴下を履く。特に子どもは裸足で歩かない。
  • 庭仕事や農作業の際は手袋を着用し、皮膚を保護する。
  • アリの巣を刺激しない。刺激すると攻撃的になりやすい。
  • 幼児やペットが巣を踏んだりしないよう、監視を徹底する。

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