クラゲの刺し傷はどんな影響をもたらすか?
クラゲの基本情報
クラゲは刺胞動物門に属する捕食者で、長い触手にある刺胞細胞(cnidoblast)から棘状の糸が放出され、麻痺性の毒素が獲物に注入されます。刺し傷の症状は種によって大きく異なります。
ボックスクラゲ(海のスズメバチ)
世界で最も毒性が強いとされるボックスクラゲ。刺された直後に頭痛、発熱、嘔吐、腎不全などが現れ、数分以内に心肺停止で死亡することがあります。海のスズメバチは3分で人命を奪えるとされ、サメよりも多くの死亡例が報告されています。ただし、触手が皮膚に深く刺さなければ比較的軽症にとどまることも多いです。
イラクンドジ症候群
イラクンドジクラゲ(Carukia barnesi)に刺されると、30分前後で腰痛、腹痛、嘔吐、発汗、落ち着かない状態、頻脈・高血圧が出現し、最終的に心不全に至ることがあります。
アナフィラキシーショック
アレルギー体質の人は、クラゲの刺し傷でアナフィラキシーショックを起こすことがあります。血圧が急激に低下し、気道が狭くなることで喘鳴、皮膚に発疹、嘔吐が現れ、生命に危険を及ぼしますが、極めて稀です。
その他の一般的な反応
多くのクラゲは致命的ではなく、刺された部位は激しい痛みと痒みを伴う赤い膿疱状の発疹が数時間から数日続くことがあります。eMedicineによると、刺し傷部位に酢をかけることが有効な一次処置とされています。
参考文献: Oceanography, An Invitation to Marine Science; eMedicine
