英国で見られる有毒クモとその実態
クモは八本足の節足動物で、クモ綱に属します。見た目は怖いと感じる人も多いですが、実際に人間に重大な危害を与える種は極めて少ないです。英国にも有毒クモは存在し、在来種と外来種が混在しています。
種類
ロンドン自然史博物館(2010年報告)によれば、英国で一般的に見られる有毒クモは以下の通りです。
- ウッドロウス・スパイダー(木くずクモ)
- チューブ・ウェブ・スパイダー(管状巣クモ)
- フォールス・ウィドウ・スパイダー(偽黒寡婦)
- ウォルナット・オーブ・スパイダー(胡桃円網クモ)
- ブラック・レース・ウィーバー・スパイダー(黒レース編みクモ)
- セルラー・スパイダー(地下室クモ)
- ラスティック・ウルフ・スパイダー(野生狼クモ)
- ストーン・スパイダー(石クモ)
- レース・ウィーバー(レース編みクモ)
- マウス・スパイダー(ネズミクモ)
- バーク・サック・スパイダー(樹皮袋クモ)
- クロス/ガーデン・スパイダー(十字/庭クモ)
- マニー・スパイダー(お金クモ)
- ワスプ・スパイダー(スズメバチクモ)
新種(外来種)
同館の記録には、黒寡婦(ブラックウィドウ)、エキゾチック・サック・スパイダー、ハンツマン・スパイダーなど、外来の有毒クモに刺された例もあります。これらは果物の輸入や、海外から持ち込まれた植物の土壌に付着して英国に持ち込まれています。英国の昆虫・クモ・ミミズ保護団体Buglifeのマット・シャードロウ氏は、土壌が主な乗り物であると指摘しています。
最近の傾向
外来種は長年にわたり英国に侵入していますが、寒冷な冬に死滅したり、限られた地域に留まることが多かったとされます。しかし、自然史博物館のスチュアート・ハイン氏は2008年に「温暖化により、より多くのクモが生息しやすくなっている」と述べています。気候が暖かくなることで、これらの新種は一年中活動でき、全国へ拡散しコロニーを形成しています。
クモに刺されたときの症状
英国の有毒クモに刺された際の主な症状は、刺された部位の腫れと赤みです。症状は数時間から最大で6日間続くことがあります。痛みは軽い刺し傷程度から、蜂に刺されたような鋭い痛みまで様々です。
誤解と真実
たとえ最も毒性の高いクモでも、人間の死亡例は報告されていません。実際、全クモ種の約0.5%だけが人間の皮膚を貫通できる鋭い牙を持ち、その中でも致死的な毒を持つ種は極めて稀です。にもかかわらず、クモは他の昆虫による刺傷の原因として誤って非難されることが多いのが現状です。
