ノースカロライナ州に生息する有毒クモと応急処置
クモは節足動物門クモ綱に属する生物です。多くのクモは獲物に少量の毒を注入しますが、種類によっては非常に強い毒を持っています。米国南東部に位置するノースカロライナ州には多様なクモが生息しており、特に有毒とされるものが2種あります。
ブラックウィドウ
学名は Latrodectus mactans(ブラックウィドウ)で、痛みを伴う毒性のある咬み傷を与えることがあります。メスはオスよりも毒性が強く、体は黒色で腹部に赤い砂時計形の模様があります。メスの体長は約3.8cm(1.5インチ)で、オスはやや小さく、黄褐色または灰色で白やオレンジの縞模様が見られます。
ブラックウィドウは涼しく暗い場所を好み、岩の下や植物の根元、家電製品の裏、木材の山、床下や物置などに潜んでいます。咬まれると痛み、吐き気、筋肉痙攣、呼吸困難、血圧上昇などの症状が現れ、重症例では抗毒素が使用されます。鎮痛剤で痛みを和らげることも一般的です。
ブラウン・リクルーズ
学名は Loxosceles reclusa(ブラウン・リクルーズ)で、ノースカロライナ州でも見られる有毒クモです。こちらも涼しく暗い環境を好み、木材の山や岩、暗い隅、収納スペース、外に放置された靴などに潜むことがあります。成虫は体長約1.3cm(1/2インチ)で、背中にバイオリン形の模様があり、目は3対に集まっています。
咬まれると、水疱ができて腐敗が進むような潰瘍が生じ、刺すような痛み、かゆみ、吐き気、発熱などの症状が現れます。抗毒素は早期投与が効果的で、治療が遅れると感染拡大を防ぐために死んだ皮膚を除去する外科手術が必要になることがあります。
応急処置と注意点
ノースカロライナ州の多くのクモは軽度の不快感しか引き起こさないことが多いですが、稀に重篤なアレルギー反応を起こすことがあります。咬傷は最初は気付かれないことが多く、咬まれたことに気付いた時点でクモの特定が難しい場合があります。そのため、クモに咬まれた、あるいは原因不明の激しい痛みがある場合は、すぐに医療機関を受診してください。
医療機関への受診まで時間がある場合は、傷口を清潔にし、患部を高く上げ、冷たい湿布で冷やすとよいでしょう。もしクモを捕まえることができたら、紙タオルやピンセットで袋や容器に入れ、医師に見せられるようにしてください。特に子どもや妊婦、高血圧の方が有毒クモに咬まれた場合は合併症のリスクが高まるため、迅速な対応が重要です。
