孤星ダニについて
孤星ダニ(Lone Star tick)は北米中南部および南東部に分布し、家畜、ペット、人間を吸血します。森林に生息し、宿主が近づくとすぐに付着します。
識別
ダニはクモ形綱に属し、体は頭部と胴体が融合した一つの部位、8本の脚、口器から構成されます。雌の孤星ダニは背中に特徴的な白い斑点があり、雄は斑点がなく、体後部に縞や斑が見られます。また、他のダニ種に比べて口器が長いのが特徴です。
生活環
孤星ダニは卵、幼虫、若虫、成虫の4段階を経る四段階生活環を持ちます。三宿主ダニとして知られ、成虫になるまでに3種類の宿主から血を吸います。成虫は主に牛や人間など大型の動物に付着し、若虫は小型の鳥類などを吸血します。
吸血習性
ダニは宿主の皮膚に小さな切開を加え、口器の鋭い歯で皮膚に固定します。唾液を分泌し、局所的に麻酔作用を持つため、宿主は刺されてもほとんど感じません。吸血が終わるとダニは離れますが、刺された部位は痛みや炎症を伴うことがあります。
媒介する病気
孤星ダニはライム病を引き起こすボレリア・ブルグドルフェリを媒介しないものの、似たような「弾丸様発疹」を引き起こすため誤認されがちです。実際に媒介する主な疾患は、ダニ麻痺、STARI(南部ダニ関連発疹症候群)などです。ダニ麻痺は神経・筋肉機能を一時的に障害し、ダニを除去すれば回復します。STARIはインフルエンザ様の発熱や筋肉痛を伴います。
