マイクロカルシフィケーションはどのように形成されるのか
形成
微小石灰化はさまざまな要因で発生します。乳管が閉塞する「乳管拡張症」や、液体がたまった嚢胞(乳嚢胞)、良性腫瘍の線維腺腫、乳腺炎、外傷、がん放射線治療などが原因です。また、皮膚や血管の一部が石灰化することもあります。
見た目
マンモグラムでは、微小石灰化は塩粒大の白い点として映ります。散在するものと、クラスター状に集まるものがあります。特にクラスターが認められると、放射線科医はがんの可能性を疑い、追加撮影や精密検査を検討します。これらの石灰は乳管内に存在し、触知できないほど微小です。閉経後の女性に多く見られ、サイズが大きい石灰は「大石灰化」と呼ばれます。
鉱物成分
微小石灰化の主成分はカルシウム化合物で、加齢とともに増加します。代表的なものは炭酸カルシウムですが、アパタイト、方解石、アルギナイト、シュウ酸、アルミニウム、鉄、マグネシウムなども含まれます。がん性の微小石灰化は、良性と比べて化学組成がやや異なることがあります。
がんとの関係
微小石灰化は、乳管内がん前病変である「非浸潤性乳管癌(DCIS)」のサインになることがあります。DCISが認められた場合、外科的に異常細胞を除去して進行を防ぎます。また、他の乳がんでもクラスター状の石灰化が見られることがあります。クラスターが確認されたら、拡大撮影や生検が行われ、組織検査でがん細胞の有無が判断されます。
特徴の違い
微小石灰化の分布パターンは診断の重要な手がかりです。散在パターンは良性が多く、密集した不規則なクラスターは腫瘍などの異常を示唆します。分光分析では、がん性石灰化は炭酸カルシウムが多く、タンパク質が少ない傾向が報告されています。
