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食道がんの治療は発見以来どのように変化したか

食道がんの手術史は紀元6世紀にさかのぼりますが、20世紀に入ってから大きく進歩しました。しかし、現在でも5年生存率は15%未満と予後は厳しいです。効果的な治療法の確立にはさらなる研究が必要です。

初期の治療

癌という概念は古代に遡り、紀元前5世紀のヒポクラテスが初めて言及しました。当時は生物学的知見が乏しく、全身麻酔がないため手術は困難でした。1846年にエーテル麻酔が導入されると、食道がんの外科的切除が実用化され、19世紀末から20世紀初頭にかけて技術が急速に向上しました。20世紀中頃には手術が標準的治療法となり、現在でも最も一般的な治療法の一つです。

化学療法

第二次世界大戦中の1943年に化学兵器が誤って放出されたことがきっかけで、白血球減少ががん細胞の抑制につながる可能性が示唆されました。以降、化学療法は急速に発展しました。1957年に開発されたフルオロウラシル(5‑FU)は食道がん治療の基礎薬となり、1965年に開発されたシスプラチンと併用されることが多いです。パクリタキセルやイリノテカンなどの新薬も研究されていますが、転移性食道がんに対してはシスプラチン+5‑FUの組み合わせが今なお主流です。

放射線療法

放射線ががん治療に使われ始めたのは20世紀初頭です。当初は放射線ががんを引き起こす可能性もあることが知られていませんでした。その後、腫瘍に高線量を集中させ、周囲組織への被曝を最小限に抑える技術が次第に確立されました。現在では放射性物質を針やシード、カテーテルに封入し、腫瘍近傍に配置するブローカス治療が行われています。

分子標的療法

近年注目されているのが「分子標的療法」です。従来の化学療法は増殖の速い細胞を広く攻撃するため副作用が大きくなりますが、標的薬はがん細胞の増殖経路に特異的に作用し、正常細胞への影響を抑えることが期待されています。現在、食道がんを対象としたモノクローナル抗体などの臨床試験が多数進行中です。

早期発見

早期にがんを発見すれば、治療は格段に容易になり予後も改善します。過去40〜50年で早期診断技術は飛躍的に向上し、バリウム造影検査(バリウムスワロー)は食道内の病変を可視化する重要な手段となっています。患者はバリウム硫酸塩を飲み込み、X線撮影で上部消化管の像を得ます。

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