がん患者に適したビタミンとミネラルの選び方
がん患者は免疫力強化を目的にビタミン・ミネラルサプリを摂取することが一般的です。ビタミンの使用については賛否がありましたが、患者の体質や反応次第で治療効果を高める可能性があることが複数の研究で示されています。
否定的な研究
2008年にThe New York TimesのTara Parker‑Popeは、がん治療中のビタミン摂取リスクを報じました。1995年のJournal of Biological Chemistryの研究では、ビタミンCががん細胞の増殖を助長することが示されています。また、2005年の報告では、治療中のビタミン摂取は患者に有益でなく、場合によっては有害になる可能性があると結論付けられました。
肯定的な研究
2000年から2006年にかけてシアトルのFred Hutchinson Cancer Research Centerで30件以上の研究が実施され、がんサバイバーの80%以上が推奨摂取量を超える「メガドーズ」のビタミン・ミネラルを摂取していることが明らかになりました。
効果的なビタミン
ビタミンC、ビタミンB3(ナイアシン)、ビタミンEは、がん細胞によって損傷したDNAの修復に寄与します。特にビタミンEは1日400 mgの摂取で、がん形成に関与すると考えられる活性酸素種の数を減少させる効果があります。ビタミンCの推奨摂取量は1日500 mg、ビタミンB3は3,000 mgです。
葉酸、βカロテン、コエンザイムQ10
葉酸は子宮頸がん・肺がんに対して最も有効とされ、1日30 mgの摂取が推奨されます。βカロテンは抗がん作用があり、がんリスクの低減に寄与します。コエンザイムQ10はビタミン様物質で、乳がんの治療に有効とする研究報告があり、1日300〜500 mgの摂取が目安とされています。
効果的なミネラル
セレンはがん発症を抑制する可能性があり、セレンを豊富に含む食事が一般的な日本などでは特定がんの罹患率が低いとされています。カルシウム、マグネシウム、銅、亜鉛もがん治療をサポートします。特に前立腺がん患者は、腫れた前立腺を縮小させる効果が期待できる亜鉛サプリを摂取することが推奨されます。
