金ナノ粒子によるがん治療の最新研究
古代からの金とその価値
金は古来より貴重な金属として評価され、宝飾品や貨幣に利用されてきました。かつては歯科治療でも詰め物やクラウンの材料として用いられました。近年、金の微小粒子ががん細胞を攻撃し、治療に有望であるという研究結果が報告されています。
エジプトの研究事例
2009年7月、エジプト国立研究センターの研究者チームは、金ナノ粒子を用いた治療が乳がん、皮膚がん、白血病に有効であることを発表しました。
この研究は、エジプト系米国人化学物理学者のムスタファ・エルサイエド博士が主導し、ナノテクノロジーで金粒子を生成しました。保健省の承認が得られれば、5年以内にヒト臨床試験が開始できる可能性があります。
ナノ粒子ががん細胞を攻撃
米国国立がん研究所によると、カリフォルニア大学サンフランシスコ校とジョージア工科大学の父子チームが、標的化された金ナノ粒子とレーザー照射を組み合わせることで、口腔がん細胞を破壊できることを確認しました。
この研究は、腫瘍学者のイヴァン・エルサイエド医師と、同大学の物理化学者モスタファ・エルサイエド博士によって実施され、学術誌『Cancer Letters』に掲載されました。
さらなる研究動向
ロンドンの大学薬学部にあるCancer Research UKの研究者らは、遺伝子をナノ粒子で包み、がん細胞のみを選択的に標的とする新技術を開発しました。主任研究者のアンドレアス・シャッツライン博士は、ナノテクノロジーに「大きな可能性」があると語っています。
米国のブラウン大学でも、異常細胞だけを攻撃する金ナノ粒子の開発が進められています。
