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骨髄腫(多発性骨髄腫)治療ガイドライン

骨髄腫の概要

骨髄腫は、異常な形質細胞が骨髄内に腫瘍を形成することで発症します。この腫瘍は、赤血球や白血球、血小板など血液成分の産生を妨げると同時に、骨組織を直接破壊し、骨折や構造的損傷を引き起こします。複数部位に腫瘍ができる場合は「多発性骨髄腫」と呼ばれ、患者の約90%がこの形態です。

診断後の初期対応

診断が確定したら、まず医師は病状の重症度を評価します。骨髄生検や血液検査で形質細胞の異常を測定し、X線、CT、PET などの画像検査で腫瘍の広がりを確認します。

多様な治療オプション

評価結果に基づき、患者ごとに最適な治療計画が立てられます。症状が軽微であれば経過観察(ウォッチフル・ウェイティング)を選択することもありますが、多くの場合は積極的な介入が必要です。

全身的に作用する化学療法薬は、体内の骨髄腫細胞を攻撃します。腫瘍部位に直接注入する局所化学療法や、高用量化学療法に続く幹細胞移植(自家移植または同種移植)も行われます。幹細胞移植は、正常な血液細胞の産生回復を促進します。

免疫調整剤(サリドマイド、レナリドミド)やプロテアソーム阻害剤(ボルテゾミブ)などの薬剤、ステロイド系抗炎症薬も併用されます。

モノクローナル抗体療法は、骨髄腫細胞を標的とした人工抗体を静脈投与し、細胞の増殖や機能を阻害します。

放射線療法は、外部ビームや腫瘍部位への局所的な放射性物質埋め込みにより、腫瘍細胞を破壊します。

血漿交換(プラスマフェレーシス)により血中の癌細胞を除去することも可能ですが、新たな癌細胞の発生を防ぐものではありません。

腫瘍が骨や臓器に大きく侵入している場合は、外科的切除が必要になることがあります。各治療法の効果と副作用については、担当医と十分に相談してください。

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