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化学療法と放射線療法の違いと仕組み、そして副作用の対策

がんと診断されると不安が大きいですが、現代医療ではがん細胞を標的にし、増殖や転移を防ぐ有効な治療法がいくつかあります。

化学療法と放射線療法は最も一般的に用いられる治療の二本柱です。どちらもがんの根絶を目指しますが、投与方法・作用機序・副作用の傾向が異なります。

化学療法の仕組み

化学療法薬は体内の速やかに分裂する細胞を破壊し、腫瘍の増殖を抑えるよう設計されています。薬は経口または静脈注射で投与され、血流を通じて全身のがん細胞へ届きます。

治療は通常「サイクル」単位で行われ、数週間ごとに1サイクルを区切って、がん細胞が最も弱い時期を狙います。

全身に薬が回るため、毛根、爪、消化管、口腔、骨髄など、分裂の速い正常細胞にも影響が及びます。これが脱毛や吐き気、免疫低下などの一般的な副作用の原因です。副作用は使用する薬剤や患者の体調により異なります。

担当医はがんの種類や進行度に合わせて、最も効果が期待できるレジメンを選択します。

放射線療法の仕組み

放射線療法は高エネルギーの放射線ビームをがん組織に的確に照射し、DNAを損傷させて細胞死または増殖停止を誘導します。

単独で使用することも、他の治療と組み合わせることも可能です。主な用途は次のとおりです。

  • 手術前に腫瘍を縮小させる
  • 手術後の残存がん細胞を除去する
  • 化学療法と併用し効果を高める(化学放射線療法)
  • 化学療法が禁忌の場合の代替手段

放射線療法の種類

がんの部位や医師の判断に応じて、主に3つのモダリティが選択されます。(具体的な種類は割愛)

放射線は限定された範囲に集中して照射するため、化学療法に比べ全身的な副作用は少ない傾向にありますが、照射野内の正常組織にも影響が出ることがあります。

化学療法と放射線療法の選択基準

最適な治療法は年齢・全身状態・がんの種類・ステージ・部位など多くの要因で決まります。場合によってはまず一方の治療を行い、後に切り替えることもありますし、併用して効果を最大化することもあります。

化学療法と放射線療法を同時に行う場合は化学放射線療法(化学放射線併用)と呼ばれ、手術が難しいがんや転移リスクが高いがん、単独治療に反応しないがんに特に有効です。肛門がん・子宮頸がん・肺がん・膀胱がんなどで高い治療効果が報告されています。

体内での治療期間

米国がん協会によると、ほとんどの化学療法薬は投与後約48時間で活性が失われますが、正確な除去時間は投与量・薬剤の種類・個人差によります。

放射線は照射時間は短く済みますが、全身照射(例:放射性同位体)を行う場合は数日間体内に残留することがあります。

主な副作用と対策

両治療とも副作用が生じます。以下の対策で症状を緩和できます。

  • 医師に抗吐剤の使用を相談する
  • 鼻梁にアルコールパッドを当てて吐き気を抑える
  • 口内炎は氷菓や氷のかけらで和らげる
  • ジンジャーエールやジンジャーティーで吐き気を軽減する
  • 少量で栄養価の高い食事を摂り、タンパク質を優先する
  • 感染リスクを減らすために手洗いを徹底する
  • 痛みや吐き気に鍼灸を検討する

新たな症状や悪化が見られたらすぐに医療チームに相談し、個別に合わせた対策を受けましょう。

まとめ

化学療法は全身に薬剤を投与する治療法で、放射線療法はがん部位にエネルギーを集中させる治療法です。どちらもがん細胞を死滅させつつ、できるだけ正常組織への影響を抑えることを目指します。担当医はがんの特性と患者さんの健康状態を踏まえて、最適なレジメンを提案します。


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