髄液(CSF)中の有核細胞数増加の原因と影響
髄液(CSF)中の有核細胞数増加の原因
感染性髄膜炎
細菌、ウイルス、真菌、寄生虫が髄膜を炎症させる疾患で、特に細菌性髄膜炎は有核細胞数が大幅に上昇します。
ウイルス性髄膜炎(無菌性髄膜炎)
細菌以外のウイルスが原因で起こる無菌性髄膜炎です。症状は比較的軽く、数週間で自然に回復することが多いです。
脳炎
ウイルスや細菌と同様の病原体が脳実質に感染することで起こります。自己免疫性の原因(例:多発性硬化症)も含まれます。
くも膜下出血
脳と髄膜の間のくも膜下腔で出血が起こる状態で、頭部外傷、破裂動脈瘤、血管奇形などが原因です。
頭部外傷
外傷に伴う出血や炎症がCSF中の有核細胞数増加を引き起こします。
脳卒中
出血性または虚血性の脳卒中は、二次的な炎症反応により有核細胞数が増えることがあります。
多発性硬化症
中枢神経系の髄鞘が自己免疫により破壊され、炎症がCSFに有核細胞を増加させます。
ギラン・バレー症候群
末梢神経が自己免疫反応で障害され、炎症に伴いCSF中の有核細胞数が上昇します。
悪性腫瘍
腫瘍細胞が髄膜や脳脊髄液に浸潤することで、CSF中に異常な有核細胞が検出されます。
薬剤性
メトトレキサートやシクロスポリンなど、一部の抗がん剤・免疫抑制剤がCSFの細胞数増加を引き起こすことがあります。
まとめ
有核細胞数の増加は、感染、出血、自己免疫疾患、腫瘍、薬剤など多様な要因が関与し、臨床診断の重要な手がかりとなります。
