大腸内視鏡検査のリスクと対処法
検査の流れ
大腸内視鏡検査を受ける前に、数日間の絶食と下剤の服用が必要です。場合によっては浣腸を行うこともあります。検査直前に鎮静剤と鎮痛剤が投与され、患者は側臥位で検査台に横たわります。細いチューブの先端に小型カメラが付いた大腸内視鏡を肛門から挿入し、ゆっくりと大腸内部を観察します。検査中に組織サンプルを採取したり、ポリープを除去したりすることがあります。
身体的損傷のリスク
内視鏡の操作により、大腸や直腸の壁が裂ける(穿孔)ことがあります。裂傷は小さな裂け目から大きな穴まで様々です。ポリープ除去時には出血が起こり、重度の場合は制御不能な出血になることがあります。また、検査後の感染リスクもあります。
薬剤副作用のリスク
検査前後に使用する下剤、鎮静剤、鎮痛剤などに対して副作用が出る可能性があります。下剤は吐き気や膨満感、嘔吐を引き起こすことがあります。鎮静剤は呼吸抑制や血圧低下をもたらすことがあり、過度の低血圧は危険です。鎮痛剤やその他の薬剤に対してアレルギー反応が出ることもあります。
合併症が起きた場合の治療法
穿孔や大きな裂傷が生じた場合は、外科的手術で修復します。外科医が縫合やステープで傷口を閉じます。感染症は抗生物質で治療します。薬剤に対する副作用が強い場合は、別の薬剤に切り替えて対処します。多くの副作用は時間とともに改善します。
リスクが高まる要因
高齢者は穿孔や大量出血のリスクが高くなります。また、最近心筋梗塞を起こした方は、検査前の薬剤による心血管系の合併症リスクが上昇します。その他、腸の狭窄や炎症性腸疾患を抱える患者も注意が必要です。
