結腸直腸がんの手術代替療法
結腸直腸がんはすべてのステージで外科手術が第一選択とされていますが、特に進行がんに対しては手術以外の治療法も検討されます。診断を受けたら、薬物療法、放射線療法、腫瘍除去手術(アブレーション)などについて医師と相談してください。これらの治療が将来的に手術の必要性を完全に排除できるわけではなく、手術と併用・補助的に用いられることがあります。
結腸直腸がん特異的薬剤
-
米国食品医薬品局(FDA)は、がん細胞を直接標的にするバイオテクノロジー薬を3種類承認しています。具体的にはアバスチン(Avastin)、エルビトゥックス(Erbitux)およびベクティビックス(Vectibix)です。これらは単独で効果が出ない場合が多く、他の化学療法薬と併用することがあります。使用にあたっては血栓、腸穿孔、発疹や下痢などの副作用リスクについて医師に確認しましょう。
化学療法
-
結腸・直腸がんに有効とされる古典的薬剤には、ゼロダ(Xeloda)、カムプトサー(Camptosar)、エロキシン(Eloxatin)および5‑フルオロウラシル(5‑Fluorouracil)があります。5‑フルオロウラシルはしばしばロイコボリンと併用されます。化学療法は正常細胞も傷つけるため、脱毛、強い悪心・嘔吐、倦怠感、体力低下などの副作用が起こります。副作用管理については医師と十分に相談してください。
放射線治療
-
放射線治療には主に以下の3種類があります。
- 電子ビームや陽子ビームを腫瘍に直接照射する外部照射。
- 肛門内に放射線源を挿入する内部照射(ブラキセラピー)。
- 腫瘍近傍に放射線を放出するペレットを埋め込む方法(小手術が必要)。
治療に伴う皮膚障害、腸の刺激、男性の勃起障害や女性の膣刺激などのリスクについて医師と確認してください。
アブレーション
-
腫瘍が他の治療に反応しない、または手術リスクが高い部位にある場合、アブレーションが選択肢となります。方法は、電流や高周波を放出する針を腫瘍内部に挿入するか、エタノールを直接注入して腫瘍細胞を壊死させるものです。
その他の腫瘍除去技術
-
大きく孤立した腫瘍に対しては、超低温ガスで凍結させる凍結療法や、腫瘍へ血液を供給する動脈に滅菌粒子を注入して血流を遮断する血管塞栓術が行われることがあります。これらは特に転移性・末期の結腸直腸がん患者に検討されます。詳細は担当医師とご相談ください。
