ステージIII結腸がんの予後
結腸がんは結腸の粘膜から発生するがんで、しばしば大腸がん(結腸・直腸がん)と総称されます。約95%が腺腫(ポリープ)から始まり、徐々に腫瘍が大腸壁へ浸潤していきます。結腸がんはAJCC(米国がん委員会)のTNM分類に基づき、Ⅰ〜Ⅳの4段階に分けられ、Ⅲ期はA、B、Cに細分化されます。
結腸がんのステージング
AJCCのTNM分類は、腫瘍(T)、リンパ節転移(N)、遠隔転移(M)の3要素でがんの進行度を評価します。結腸は粘膜・粘膜筋層・粘膜下層・筋層・漿膜下層・漿膜の6層構造を持つため、T分類は腫瘍がどの層まで浸潤したかで決まります。
ステージIII A
ⅢAは以下の2パターンのいずれかです。
- T1 N1 M0:腫瘍が粘膜下層まで浸潤し、近傍リンパ節に1〜3個転移、遠隔転移なし。
- T2 N1 M0:腫瘍が筋層まで浸潤し、同様に1〜3個のリンパ節転移、遠隔転移なし。
ステージIII B
ⅢBも N1 M0 である点はⅢAと同じですが、T分類が T3 または T4 です。
- T3:腫瘍が漿膜下層まで達した状態。
- T4:腫瘍が腸壁を超えて隣接組織や臓器へ浸潤。
ステージIII C
ⅢCは M0 で、N2(リンパ節に4個以上転移)が特徴です。T分類の大小は問わず、N2 が基準となります。
予後
米国国立がん研究所(NCI)のSEERデータ(1991〜2002年、12万例)によると、Ⅲ期の生存率はステージにより大きく異なります。ⅢAの5年生存率は約83%、ⅢBは約64%、ⅢCは約44%です。
