転移性結腸癌の治療法と予後
結腸癌とは
結腸癌(大腸癌)は、結腸・直腸・時に虫垂に発生する悪性腫瘍です。米国では罹患率・死亡率ともに2位のがんで、転移しやすくリンパ節や他臓器へ広がります。
転移性結腸癌の症状
腫瘍の部位により症状は異なりますが、主なものは以下です。
- 便通の変化(頻回・下痢・便秘)
- 便に血が混じる(鮮血またはタール状)
- 便が細くなる、排便感覚の不全
- 腹部膨満感、ガス、痙攣
- 倦怠感、原因不明の体重減少
結腸癌の検査
症状が出たらまず消化器内科を受診し、以下の検査が行われます。
- 直腸指診:指で腫瘍を触知
- 大腸内視鏡検査(コロノスコピー):腸内を観察し、生検で組織を採取
- 潜血検査:便中の血液を顕微鏡で検出
- 下部消化管造影(バリウム検査):造影剤で腸の形態を撮影
治療方針の決定
癌が確定すると腫瘍学専門医に紹介され、癌のステージ(I~IV)に応じて治療計画が立てられます。転移が進行している場合は積極的な治療が必要となり、局所に留まっている場合は比較的低侵襲の方針が選ばれます。
結腸癌の主な治療法
治療は主に以下の組み合わせで行われます。
- 手術:腫瘍と周囲組織を切除
- 化学療法:抗がん剤による全身治療
- 放射線療法:局所的に腫瘍を縮小
- 分子標的薬:アバスチン(ベバシズマブ)、エルビトキシブ(エルビチオ)・ベクチビックス(セツキシマブ)などが血管新生を阻害し、腫瘍増殖を抑制します。
治療に伴う副作用
手術後の感染や腸管の再建、人工肛門(ストーマ)などが起こり得ます。化学療法・放射線療法は吐き気、嘔吐、脱毛、倦怠感、感染リスク増大などが代表的です。分子標的薬は鼻出血、高血圧、尿蛋白増加、呼吸困難などが報告されています。
結腸癌の予後と生存率
予後はステージに大きく左右されます。ステージIでは5年生存率は80%以上、ステージIIIでは約59%です。早期発見・早期手術が生存率向上の鍵です。さらに、適度な運動や生活習慣の改善が予後を良くすることが研究で示されています。
