結腸癌の肝転移治療法
結腸癌が肝臓に転移した状態はステージIVに分類されます。腸からの血液はまず肺へ向かうのではなく、門脈を通って直接肝臓へ流れるため、肝臓は転移の代表的な部位です。大腸癌患者の約50%が肝転移を認めます。
外科手術
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肝転移に対する第一選択は外科的切除です。ただし、適応となるのは全患者の11%〜30%に過ぎません。手術適応となる条件は、肝臓の関与部位が小さく、腫瘍が3個以下で互いに近接し、大血管や他臓器に近接していないことです。
手術が行われた場合、近年の技術向上により5年生存率は25%〜40%に改善されています。
血管に腫瘍が巻き込まれて切除が困難な場合は、凍結手術(クライオサージェリー)が選択肢となります。この方法では腫瘍を凍結して破壊し、5年生存率は約20%です。
ラジオ波焼灼(RFA)
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ラジオ波焼灼は安全性が高く、米国国立がん研究所によると死亡率は1%未満です。特殊なプローブと微小電極で熱を発生させ、肝臓内の腫瘍を破壊します。プローブは皮膚から直接挿入する場合と、腹部切開を伴う場合があります。
塞栓療法(エンボリゼーション)
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塞栓療法は腫瘍へ血流を供給する血管内に血栓を人工的に作り、腫瘍への酸素・栄養供給を遮断します。場合によっては肝動脈へ化学療法薬を併用して投与します。
化学療法
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現在、肝転移した結腸癌に対して承認されている薬剤はカペシタビン、5-FU、イリノテカン、ベバシズマブ、セツキシマブ、オキサリプラチン、パニツムマブの7種類です。複数薬剤を組み合わせて使用することが一般的で、肝動脈への局所投与(TACE)も静脈内投与より効果的とされています。
標的療法・免疫療法
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標的治療はがん細胞だけを選択的に死滅させ、正常組織へのダメージを最小限に抑える新しいアプローチです。代表的なものに血管新生阻害薬(腫瘍への血管形成を抑える)や、EGFR阻害薬(上皮成長因子受容体をブロックし腫瘍増殖を抑制)があり、免疫系を活性化してがんと闘う効果も期待されています。
