心臓がん(心臓肉腫)の兆候と症状
心臓がんは、心臓の組織内に発生する悪性腫瘍で、比較的稀な癌です。心臓肉腫(cardiac sarcoma)とも呼ばれ、右心房や心膜(心臓の外層)など特定の部位に発生しやすい特徴があります。症状は患者ごとに異なり、無症状のケースもありますが、以下のような兆候が現れることがあります。
無症状
心臓がんでも腫瘍が心機能に大きく影響しない場合、症状が全く出ないことがあります。そのため、定期検診で初めて診断されることがあります。
胸痛
腫瘍が心膜に近づくと、心膜腔に液体がたまりやすくなり、心臓のポンプ機能が低下して胸部に痛みを感じることがあります。痛みは胸部に限らず、周囲の部位へ放散することもあります。
息切れ
心機能が低下すると血液循環が悪くなり、全身への酸素供給が減少します。その結果、呼吸が浅くなったり、息切れを感じたりします。持続的な息切れは疲労感や倦怠感を伴うことがあります。
動悸
腫瘍が心筋の収縮や拡張に影響すると、心拍リズムが乱れます。不整脈や速い脈打ち、胸の鼓動が強く感じられることがあります。
むくみ
心臓の血液流出が妨げられると、足や足首、下肢に体液がたまりやすくなります。場合によっては腹部にむくみ(腹水)が見られることもあります。
脳卒中
腫瘍の一部が血流に乗って脳へ流れ、血管を塞ぐと脳卒中を引き起こすことがあります。血流が遮断されると、脳への酸素・栄養供給が不足し、急性の神経症状が現れます。
その他の症状
夜間の発汗、体重減少、発熱、心不全など、非特異的な症状が現れることもあります。症状の現れ方は腫瘍の部位・進行度・個人差によります。
まとめ
心臓がんは早期に発見しにくい疾患ですが、上記のような症状が続く場合は速やかに医療機関で検査を受けることが重要です。
