食道がんの統計情報
食道がんは、胃と咽頭をつなぐ消化管の一部である食道に発生します。がんは主に食道の表層にある扁平上皮細胞(扁平上皮がん)または腺(腺がん)から始まります。米国では2009年時点で、扁平上皮がんが全食道がんの約50%を占めており、かつては90%に達していました。逆流性食道炎の診断・治療が進んだことで、扁平上皮がんの発生率は減少しています。
診断年齢と死亡率
米国国立がん研究所(NCI)の推計によると、2009年に食道がんは年間約16,470例診断され、約14,530人が死亡しました。2002〜2006年のデータでは、初診時の中央値年齢は64歳でした。20歳未満での診断は0%、45歳未満は20%未満です。55〜64歳での診断は約24%、65〜75歳で28.1%、75〜84歳で24.8%、85歳以上は10%未満でした。
死亡者の中央値年齢は70歳です。20歳未満での死亡は0%、55歳未満は20%未満です。55〜64歳で22.9%、65〜74歳で27.7%、75歳以上で残りが死亡しています。
死亡率統計
2002〜2006年の年齢調整死亡率は、人口10万人あたり約4.4人が食道がんで死亡しています。男性は10万人あたり7.8人、女性は1.7人と、男性の方が約5倍高い死亡率です。
ステージ別生存率
5年生存率で評価されます。米国がん協会(ACS)のデータは以下の通りです。
- ステージ0(粘膜内または前癌状態):95%以上が5年後も生存
- ステージI:50〜80%が5年後も生存
- ステージIA:30〜40%が5年後も生存
- ステージIIA:10〜30%が5年後も生存
- ステージIII:10〜15%が5年後も生存
- ステージIV:5%未満が5年後も生存
有病率
食道がんは男性に多く、白人とアフリカ系アメリカ人の発生率はほぼ同等です。ただし、白人は腺がんが多く、アフリカ系アメリカ人は扁平上皮がんが多い傾向があります。
伊朗、 中国、 インド、 南部アフリカなどの地域では米国に比べ10〜100倍の罹患率が報告されています。
生涯リスク
米国国立がん研究所の2004〜2006年データによると、米国で生まれた人の0.51%が生涯で食道がんと診断されます。
