虫垂がんの治療法
診断
虫垂がんの診断は、まず腹部手術中や虫垂切除手術後に偶然見つかることが多いです。また、症状が疑われる場合は単独の検査で診断されます。医師は既往歴を確認し、必要に応じて生検、CT、MRI、超音波、オクトレオスキャン(腫瘍に取り込まれる放射性物質)などを実施します。
治療
治療は患者の全身状態、腫瘍の大きさ・位置、リンパ節転移の有無、他臓器への転移程度などに応じて選択されます。
外科手術
最も一般的な治療は虫垂切除(appendectomy)です。1.5 cm未満の小さな腫瘍は単独で切除できることが多く、2 cm以上の大きな腫瘍は虫垂近傍の大腸の一部や血管・リンパ節も併せて切除することがあります。進行例では右半結腸切除術(right hemicolectomy)と呼ばれる大腸の半分を切除する手術が行われますが、術後も通常通り排便が可能です。
化学療法
術後に腫瘍が虫垂外に広がっていると判断された場合、腹腔内化学療法(intraperitoneal chemotherapy)が実施されます。薬剤を直接腹腔に注入する方法で、全身静脈注射による全身化学療法とは異なります。
放射線療法
放射線も補助的に用いられます。場合によっては放射性リン(P32)を液体に溶解し、チューブを通して腹腔内に注入する局所放射線治療が行われ、投与後数時間で放射線は消失します。
