食道がんの生存率と概要
食道がんは食道に発生する悪性腫瘍で、年間約1万6千件の新規診断と1万4千件の死亡が報告されています。症状が現れるのは比較的進行した段階になるため、早期発見が難しく、生存率が低いことが大きな課題です。逆流性食道炎(GERD)やバレット食道の既往がある方はリスクが高く、定期的なスクリーニングが推奨されます。
種類
- 扁平上皮がん(SCC):食道の扁平上皮細胞から発生。主にアフリカ系アメリカ人に多く見られます。
- 腺がん(腺癌):粘液を分泌する腺細胞から発生。白人に多く、近年増加傾向にあります。
主な症状
- 食べ物が喉に詰まる感覚や逆流
- 嚥下時の痛みや違和感
- 胸部・背部の痛み
- 体重減少、消化不良、慢性的な声のかすれ
リスク要因
- 扁平上皮がん(SCC):GERDの既往、喫煙、過度の飲酒
- 腺がん(腺癌):GERD、肥満
生存率
最新の統計では、白人の5年生存率は約18%、アフリカ系アメリカ人は約11%です。早期症状が乏しいことが低い生存率の主因とされています。
歴史的な変遷
1960年代のデータでは、白人の5年生存率は4%、アフリカ系アメリカ人は1%にとどまっていました。
地域差
- アジア・アフリカではSCCが圧倒的に多く、米国よりも罹患率が高い。
- 米国では白人男性の腺がんが年率約2%で増加。一方、白人女性の増加は見られません。
- アフリカ系アメリカ人におけるSCCは減少傾向にあります。
